Quantcast
Channel: 爽快渓流フライフィッシングに魅せられて
Viewing all 56 articles
Browse latest View live

雨上がりのU川爆釣!

$
0
0

梅雨入りで週末の予定が吹っ飛んだフライマンも多数おられたことでしょう。
福井や石川の各河川も大増水ではないものの濁りが出るくらいは十分降りました。
水引きの早い川なら午後から狙いでイブニング一発勝負が出来た方もおられるのではないでしょうか。
今回増水濁りは承知の上で狙ったU川!狙い通りの素晴らしい釣行でした。

  • のどかな美しい谷

遅めに出発したので途中のASUW川の増水を確認、強いささ濁りだが水位の上昇はさほどでもない。
6:00頃九頭竜を渡る橋に到着、ミルクコーヒーが流れていた。U川本流も増水と濁りで餌釣りにはもってこいの水況。
午前中は谷で遊ぶ、入ってすぐの堰堤上で入渓の準備をしていると2台の車が上流へ、後の車のおにいさんがこれからですかと声をかけてくれた。はいと返事すると何か言いたそうな雰囲気だったがそのまま上流へ走って行った。
上流がいいですよってことかな、ありがとう。
この辺りはまだ堰堤が高いのと堰堤間が短い、だから様子見にはもってこい。ちょっとやって様子見てすぐ移動の釣りには最適。
増水はしているが濁りはない。増水で普段はたいして水がない渓相もなかなかいいポイントが出来上がっていたが、反応はしぶい。
18cm位のが神経質にでるだけ。30分ほどで堰堤着、迷わず引き返す。
そろそろ上流組は入渓している時刻、私も上流へ向かい入渓できるポイントを探す。
10分も走っただろうか、この谷の良さが一望できるポイントに到着、ここからぼつぼつ釣上ることにした。
入ってしばらくは小さいのが出るが深さのある広いポイントが続くところから20cmを超える標準サイズが元気よく飛び出してくれだした。
あまり上流に行くとフライでは釣り難いのでこの辺りを狙っていたのだが先行組は運よく素通りしてくれたようで、昼まで小堰堤のプールまで23cm前後が飽きない程度に飛び出してくれた。ここのイワナはSNMのと同じで白泡の切れ目からバンと出るので面白い。
11:00頃に一度電話を入れないとならないことがあったのでプールをやった後一度村まで下りなければならない。
小堰堤プールに11:00前、ここをやって下りることにする。
ところがこのプールがすごかった。25~6cmがバシバシ出てくれる。30分ほどやって8尾出た。
昼寝の後もう一度やることにして電話一本の仕事をして戻る。
ちょうどこの堰堤の上が広場になっているので昼食を済ませて昼寝、先週と違い曇り時々晴れで風も爽やか。昼寝には寒いくらいなのでライトダウンを着て、足にはフリースジャケットをかけてちょうど良い気温だった。
3:30頃までぐっすりと休めたので、今日はイブニングまで楽しめるぞと昼に上がったプールから始めた。
このプール、午前中にあれだけ釣ったのにまだ釣れる。午前中より少し大きめがボコボコ出る。掛けた後の引きが見えるのが何とも楽しかった。
いちいち計るのも面倒だったが一応大きめのは計ってみた。最長で27cmだったがまだ9尾もヒットしてくれた。逆巻きでフライを上流側に流し込まなければならないポイントの連中はさすがに手ごわかったので、フッキングできなかったのが同じくらい出たから20回くらいアタックがあった勘定だ。
  • 17匹釣れたポイント

時間帯が良かったのか、プールを後に釣り上ってほぼ入れ食い状態となった。型も25を優に超えるやつばかりが数えるのも面倒なほど釣れまくった。ここは禁漁区か!思わず叫んでしまったほどだ。
イブニングは最下流のバックウォーターでと思っていたので5:30過ぎに到着した堰堤下で終了という最終ポイント。
出てくれました。小さな飛沫を上げて食ったので小さいかなと思ったが、グイグイと引きまくり擦れかと思うほど走ってくれた。
ちょうど30cm、先週もちょうど30cmを一尾あげたがどうも今季はぴったしサイズに縁がある。
もうバックウォーターはどうでもいいか、暗くなるまで上流をやろうかと思ったが、熊の巣窟で暗くなるまでというのはさすがに怖い。
バックウォターでのイブニングはそれなり、標準サイズのイワナとヤマメを数匹あげて終了した。やっぱり谷でイブニングしとけばよかったかなぁ。

TG川の魚影

$
0
0

少し頑張ってTG川行ってみました。

渓流初体験のK氏が振りやすい川幅、落差の少ない渓相、肝心の魚影の方は運任せという感じだが、練習にはもってこいの一見楽に見えるポイントが続く所から入渓、初心者には入りやすいが釣り上がるごとに渓相は悪くなりすぐ上の道路に上がるのさえ四苦八苦する事は伏せておいた。天気もいいのでダムの放流もないだろうし、運が良ければ大物に出会える可能性の高いポイントだから少々策って見たのだが…。
まずはフライに出るイワナの感触と合わせるタイミング、ヒット時の快感を知ってもらいたかったので、テンカラ竿にフライラインの先端3.5m、リーダー、ティペット15フィート、ドライフライを結んだ仕立てで挑戦してもらう。テンカララインではバックキャスト時のウェイトの感覚が掴み難いと思いあえてフライラインの仕立てでやってもらった。前方へのキャストに一生懸命になっておられたのでラインが伸びきらずフライはへにゃへにゃと竿下へ落ちてしまう。バックキャストをしっかり跳ね上げてロッドを振り下ろせば難なく前方へフルライン分フライは飛んでいくことを理解してもらうのに20分ほど練習。
良さそうなポイントを狙ってもらうがなかなか出てくれなかった。
少し深めの淵が続くゴルジュ帯に入ってすぐの淵渡りで私のウェーダーが浸水、靴下ぐちゅぐちゅ状態。水温は結構低い。後に続いたK氏、冷たい!
え?K氏のウェーダーまで浸水している状況。後で注水試験をしてブーツ部とウェイディング部の接合部周辺が経年劣化し水圧がある程度かかると浸水することが分かった。長年御苦労様といったところだ。
この状況でゴルジュ帯を進むのは不快感いっぱいで釣りに集中できないですねとK氏思いは一致。
引き返して比較的浅瀬の多いMM川へ移動することにした。
入渓地点へ戻る途中の日陰の河原で一旦ウェーダーを脱ぎ靴下を絞り乾かしがてら朝食にする。
すると目の前でライズが二つ三つ。
靴下が乾くまで遊んでみようとK氏がライズポイントを狙うと一発で出た。
K氏合わせない。合わせ方までは教えてなかった。取り敢えず私にテンカラ仕立てで釣って見せてくれというので、K氏が合わせなかったライズを狙うと一発で出た。小さくクィっと合わせて掛けると「あ~ひっかけないと飲み込まないんですね」とご納得。
その後おにぎりを食いながらK氏の方を見ていると下流の淵状のポイントでもライズが結構ある。
裸足で砂利の川岸を歩くと痛い。足つぼマッサージサンダルの痛い版のような痛さをこらえて私もライズへキャストすると難なくヒット。
K氏もやっと感覚が掴めたのか8寸を初ヒット。
私の方は9寸が2本出た後30.5cmがヒットしてしまった。#14QBP
K氏に私がやっていたポイントに入ってもらうとすぐさま9寸をヒットしてくれた。#12EHC
TG川っていったいどれほど魚がいるんだろう。
朝食をとった場所の上下だけで二人で10数匹ヒットした。ウェーダーはいらない。
11時過ぎまで2時間ほど楽ちん釣りを楽しませてもらった。
MM川へ移動して昼食、ソーメンが美味い暑さだ。日陰は案外涼しかった。

MM川は河原の広い場所や河川敷に広い空き地が多いのでキャンプにはもってこいである。TG川で釣りをしてMM川でキャンプ、MM川もイブニングには塩焼きサイズがまぁまぁ釣れてくれるからTG川で大物狙って、MM川で塩焼き調達の段取りが狂う事はまずない。(ポイント選びにもよるが)
キャンプが面倒、疲れるという方にはMM川沿いのキャンプ場でコテージを借りるのがお勧めである。おろろの宿というくらいなのでアブの季節は避けた方がいいと思うが、二人以上なら宿に泊るより安くつくしチェックイン、アウトの時間さえ守れば後は自由だ。2階建てで1階はリビング、キッチン、バス、トイレ。2階がベッドルームになっている。ベッド数は6床、快適な寝心地である。
バーベキューは下のキャンプ場に屋根付きのバーベキューハウスがあるのでそこまで降りなければならないが広くて明るく、雨天でも快適だ。
近くにクアハウスもあるから温泉を楽しむこともできる。
キッチンには冷蔵庫、電子レンジ、ガスコンロ、鍋、食器、包丁等なども常備されているから食材さえ持っていけば釣り後の座談会も楽である。私のような下戸は呑み助連中と付き合っていると疲れてしょうがないのでさっさと寝たい。こんな時2階がベッドルームというのはとても助かる、エスケープしてさっさと寝てしまえるのがいい。風呂の湯量、シャワーの圧も問題なく快適だ。
夏休み以外は土曜日でも空きはあるが、清掃などの都合で3日前までには予約しておいて欲しいとの事である。キャンセルは1週間前までは無料である。(要確認)

さて夕刻になりMM川の村の辺りをやってみたが、魚影が薄いのか、魚がすれているのかわからないままイブニング時間帯が過ぎてしまった。
やはりスキー場の谷より上流の方が魚影は濃いようである。

  • TG川のイワナは色がいい

TG川の正体って・・・ウェーダーの浸水さえなかったら詰めてみたかった。
しかし遠い!・・・もう少し近ければなぁ

雨上がりのU川Ⅱ

$
0
0

いや~参りました。
SNM行くつもりが北陸道は雨が上がらずSNMも増水し始めていると思い、U川へ目的地変更。
鳩ヶ湯周辺は取水量が多いようで水溜り状態。まっもともとこの辺りは釣るつもりがなかったので取水堰堤上流へ直行。
第一ポイント先行あり、第二ポイント先行あり、第三ポイント空きあり。で最終橋の下から入渓、雨は上がっていた。
上から見るより増水は少し多いが何とかなるだろう。開きのポイントで22cm前後が良く出てくれて、この上流部の深みのポイント辺りに期待が増す。
ウェーダーが全滅したので新しいのにしたが家で試着した時はぴったりした感じだったのに実際川でやり始めると足が少し泳ぐ。大きかったようだ。こりゃこのウェーダーでは大石小石を乗り越えられるかこの先心配だ。登山靴の時もどうもシックリいかずソールを入れてみたらぴったりきたので今度は一回ソール入れてやってみよ…足がぐらつかなければいいが。
どうも今日は色々とシックリこない、いいポイントの連続し始めるとこら辺からまた雨が降り出し、止む方向と思っていたのでカッパを持って下りなかった。
期待したポイント群はみなさんに責め立てられているようでほとんど反応なし、雨も少しきつくなりだし濡れ鼠になってしまったので一旦上がって場所替え&衣替えすることにする。しかし雨降りの釣りはラインやティペットがべたついてトラブルが多い。毛バリのロストが半端なく、2時間ほどで7~8個ロストしてしまった。後で気がついたんだが、ロングリーダーの場合、移動時に収納するとリーダー部が丁度ロッドティップで折れ曲がり癖がつく、この曲がった癖がくせ者で色々と悪さをしてくれるようだ…マキシマさえあればこんなことは少ないんだが在庫が無くてアクロンを少々買いだめたので暫くはこの曲がり癖がどんな悪さをしてくれるのか検証していってみるつもりだ。

  • 取水堰堤上流部にて

上流へ走る車が結構あったので下流へ移動、取水堰堤上流は増水がひどくなっているのでI谷合流より下流のポイントに入るつもりだったが、さすがに地元車はここを見逃してはいなかった。他のポイントは他府県ナンバー、九州から関東まで勢ぞろいだ。
あちこち行くのも面倒になりいつもの谷でポチポチやることにしたがここも先行あり。かなり上流部まで行ってここまでくればもう誰も来ないだろうところへ入った。
漢方薬草の栽培をしておられる方が下草刈りに行くところを引き留めて話を聞くとこの辺りは放流がないから釣れないだろうという。とするとこの辺りのイワナは在来だろうか?
まぁ今日日そんなことはない、放流がない割りに結構出る。
堰堤を越えればどうかと聞くと、この上は谷が荒いからやめた方がいいと言われ気弱になってしまった。
今年は毛虫が多いという、確かにU川だけマイマイガが結構いる、TD川では殆ど確認出来なかったのに…
堰堤下の浅いフラットな流れからかなり大きめが食ってきたが合わせられなかった。もう一度どうだと2度目を狙ってフッキング、毛バリはバーブレスしか残っていなかった奴。これが走り回られて外れてしまった。私より見ていた方の方が悔しがってくれて何だか今日はこれでいいかなと妙に納得してしまったのだった。
もう後は行くところもなく先行車の入った後をポチポチやって小物を漁って終了。U川は場所取りが大変だ。
何事も初志貫徹が肝要!!
SNM行くぞ~!

お気に入り

$
0
0

近頃気に入っているQBP(クイルボディパラシュート)パターン

  • TMC212Y#13を#16として

パターンの研究はあまりしないがQBP(クイルボディパラシュート)パターンは色々試している。
最近はほとんどこのパターンで通している。
写真写りはよくないが食べると美味しい…

雨上がりのTD/M川

$
0
0

そろそろSNMに行けそうな感じになってきたのでTDのライブカメラで水況を見ていた。
前日夕方まで水況は落ち付いてきていた。天気予報は周辺どこを見ても曇り、雨の予報はなかったのだが、北陸道、福井鯖江の辺りから小雨がぱらつきだし、福井北を下りる頃には本降り…
九頭竜は濁りは薄いもののバッチリ増水。気象レーダーと国交省降雨量観測を見ると朝5時に11mm前後の雨が白山全域に降っていた。
TD本流は濁りは薄いが増水はかなりのもの、釣りは出来そうもない。5時の降水であればそのうち濁りが出てくる、水位の上昇もあるかも知れない。
これではSNMも駄目だろうなと取り敢えずダム上流の見込みのある谷をいくつか下見し、SNMに向かったが、上流まで見に行くまでもなく村の辺りでコーヒー色の濁流を確認。
小雨がまだ断続的に降り続いていた、ダム上流の下見した谷も本流を渡ったり、林道を結構奥に入ったりとこの雨が降り続くと危険性が増す。
U川辺りの降水量は比較的少なく、いつもの谷へ行こうかとも思ったが、同じ所ばかり行っても面白くないので、ここは取り敢えずのところ気象レーダーを確認出来る所で待機、寝て待つ。
寝たような寝てないような、多分寝ていたのだろう。10時。雨は止んでいた。本流はやはり濁流と化していたが、水位の上昇はもうなさそうだ。それに、これから入ろうとしている谷の堰堤工事車両が入った跡も確認できた。これならこれ以上雨が降らなければ大丈夫だろうと10時半に林道を登りだす。
冬場にあれだけ鴨川を歩いたが、さして効果はなかったようだ。息を切らして30分林道を登り、ブッシュに突入、雨上がりで滑るのを何とか凌いで堰堤上にでた。
ササ濁りより少し濁り気味だが遡行が危険な水量ではない。
開きのポイントに第1投、ドラグがかかる。第2投目、きれいに流れに乗ってゆっくりとイワナが出た。25cmを少し切る元気なイワナだ。
次の堰堤まで200m程しかないのでいつものようにすっ飛ばすと後がない。堰堤を超えることは出来るが、堰堤上の滝はこの増水では滝上の淵を超える事が出来ないので今日は堰堤まで。この200mを大事に丁寧に探って行くことにする。
同じ淵から2尾目が出たが、2尾が限界。次のポイントも開きで出る。入れ食いとはいかないまでもそこそこ数は出たが25cmを超える奴が出てくれない。堰堤までじっくりやって2時間半、堰堤下も何事もなく終了。下りながら巻きのポイントをもう一度流していくと下流からではドラグを回避出来なかったポイントもうまく流せて、何尾か追加できたが、やはりサイズが出ない。
入渓口まで帰り昼食にする。飯を食ってほっこりすると疲れが出てきた。あまり長く休憩しているとこのまま寝てしまいそうだ。
入渓口の堰堤の下を覗くと結構深くて広い、降りるのが厄介だが時間もあるしロープを懸けて降りれば登りも楽だしやってみたが、小さいのが2尾出ただけだった。
ロープを手繰り、またブッシュを抜けて、林道に出た。汗だくだ。

  • ブッシュを抜けて堰堤上に出る

林道は一旦折り返して滝の上に出るので頑張って滝の上の堰堤まで行ってみることにする。時刻は3時、4時頃までが一人では安全の限界だろう。
堰堤下に淵はなく、ブロックが敷いてある。私の好きなパターンだ。
ブロック下に開きが出来ていてそこから狙うと一発で出たのは27cmほどの綺麗なイワナ。いや~ここまで来てよかった。
もう一発と出たポイントの上流を狙うとバスッと激しいアタックがあったが、ドラグが掛かってしまった。何度か流すがもう出てくれない、少し立ち位置を変えてもう一度流してみた。バチッと激しく出てくれたのは30.5cm、たぶん先ほどの奴だ。
いや~ここまで来てよかった。
ブロックの隙間をしつこく狙ってみたが、居ないようだ。右岸にブロックの端が切れていい淵の流れが出来ている。まずは下流から丁寧に探って行くかと第1投、ヘッド&テイル、いい型だ。ガンガン走ってくれた30cm。
同じ淵でもう1尾追加して終了にする。
4時を少し回っていた。
  • 滝を超えた堰堤

楢の巨木が多い、枯れたのと残ったのと。サクラのような樹皮の巨木が群生した場所があったが、山桜だろうか。まっすぐ伸びてかなり太い。昔、茶入れの飾りに使ってあった樹皮はこんなのを使ってあったのだな。

今季SNMはまだ行けていないし、N俣もまだだ。しかし行きたかった谷の一つに入渓出来て満足、待てば海路の日和あり。哉。

秋の釣行会_老師班

$
0
0

この秋の連休はシルバーウィークというらしかった。
釣行会は初日二手に分かれて釣り場に向かいイブニング終了後キャンプ地に集合して夕餉を囲むという段取りで、老師と私がセットされた。
これだけの連休でも釣り師には初日のみにしかチャンスはない。二日目ともなるとド本流をひたすら釣り残しを拾いイブニングに期待するのみ、三日目などキャスティング練習しながら三食のみがただただ楽しみとなってくる。
というわけで初日の釣り場選びですべては決まってしまうと思っている。
で、老師と相談した結果、TD_M谷川中流部へ夜明けを待って突進する。夏場に雨続きやら猛暑やらアブなどに負けてだらだら過ごしたせいか林道登りが辛かったが入渓すればこちらのもの、この区間は99.9%途中から割り込まれることはないのでのんびり入れ食いを楽しめる。
とはいえ、最近は平日の入渓がかなりあるので思ったほどの入れ食いにはそうそう遭遇できないが何とか昼までの間に老師と二人で30尾を超えるくらいは掛けたのではないだろうか。


30分急坂を歩きブッシュをかいくぐり堰堤上に出る。次の堰堤まで200mほど、少しアベレージサイズが落ちたが22~3cmを拾いつつ釣り上る。老師に29cmが一発出た。
増水気味だが堰堤を超えた先の滝も何とか超えられそうだったので堰堤を超えてこの区間で最も期待できる二つの淵を分け合ったが、私の方は不発、老師の方にも25cmクラスが出たのみで少しがっかり。
後は滝を超えてからの入れ食いポイントに期待、滝越えに少し手こずったが何とか無事超えられた。
  • 平水時の滝

滝から次の堰堤まで100mほどだが、この区間は数、型共に実績のある区間だ。
狙ったポイントからは確実に出てくれるが尺には及ばないサイズばかり。
堰堤下の大物に期待をかけて右岸を私、左岸を老師が攻めた。
左岸側に大型が溜まっていたようで左利きが功を奏した老師に28,28.5,29,31cmと連発、右岸はアベレージサイズに終始した。
この日の午前中で老師はほぼ満足してしまったようで残りの1日半は余禄のような釣りで、og氏が準備してくれたバーベキューに舌鼓を打ち、昼寝と休憩をたっぷり楽しんでいただいて解散となった。

U川で釣り納め

$
0
0
  • 発電所上流

連休後の日曜日などどこへ行っても釣れないのはよく分かっていたのだが、夏場の大休憩で今季少々欲求不満気味。
釣れない釣り納めでもいいからやっぱり、どうしてもこのまま来季まで持ち越せなかった。
とは言いつつも、納得できる釣り場は遠い、歩き倒さなければならないところばかりで、ましてや日曜日ともなると前日やられているはず。
そんなことでとにかく渓流で昼飯食ってのんびり出来たらそれで納得しようと一番近いU川に行ってきた。
U川到着7:30と遅めに着いたので最も早く入渓できる発電所上から本流を攻めてみた。
思った通り反応はほとんどない。水量は申し分なく、気温も快適、ブヨやメマトイなどの虫もおらず気持ちのいい気候なのでこれでいいかと納得しなければなと言い聞かせるも、やはりいくつか顔を拝んでおきたいと頑張ってみたら、26cmのイワナが2尾と22cmくらいのアマゴが2尾出てくれた。

I谷合流まで3時間かけてやって納得、車へ帰る途中アケビの実が丁度ぱっくり割れて甘い実が食べごろに鈴なっていたので、実がまだ綺麗なのを一つ選んで食べてみた。程よい甘さだが種が多すぎるから口の中でもぐもぐやって甘い蜜を少し飲んだら種をブッと吹き出すのが正しい食べ方である。懐かしい味を味わって幸せだった。ここのアケビは採りやすいし実が鳥や虫にやられていなかった、割れたばかりだったのかもしれない。本当は種の周りの甘い実の蜜が透明になるほど熟れたらもっと美味しいのだがそこまで鳥たちは待ってくれないから本当によく熟れたアケビの実を味わう機会は少ないのである。

さて昼飯は源流部の綺麗な渓流沿いでやるかと最奥の登山口まで走り、ディバックに弁当バーナー一式詰め込んで川まで降りる。
本流も広くていいが、昼飯はやはりせせらぎ程度の広さが落ち着く。
昼飯にちょうどいい堰堤下まで釣り上ってみたが、まだ濡れたばかりの足跡がありイワナの反応はなかった。堰堤下の堰堤風に吹かれて涼しい昼飯、顔を洗って、インスタントだがコーヒーで一服していると渓流釣りをしていて良かったと落ち着くのはやはり渓流バカだけなのであろうか。

1時間ほど昼飯休憩した後、堰堤の上をやってみたが、見事に無反応であったので源流部はここまで。
下流の谷でイブニングでもして納竿しようと下流へ向かった。
そうそう鳩ヶ湯温泉が温泉棟だけ復旧して9月20日から日帰り入浴を始めたそうだ。歴史ある宿だけに復興を祈るばかりだ。
午前中は本流筋にほとんど車を見なかったが、3時を過ぎた源流部からの帰り道、イブニング狙いの車が随所に現れていた。
イブニングはいつもの谷でと思っていたがI谷に空きがあればやってみようかと気が変わり入ってみると誰もいないので、私の一番好きな二段堰堤の下からやってみた。入渓口は午前中に入りました!というくっきりした踏み跡が残っていたが、もうここまでくれば釣れようが釣れまいがどうでもよい。I谷で納竿!これで今季は納得する。ただそれだけだった。
ところが、どうしたことか、これが釣れる釣れる。
堰堤より少し下の淵で22cmほどの小物が入れ食いで7尾ほど出た。
第1堰堤下では28cm筆頭に25cm前後が9尾、第2堰堤下の大きなプールで25cmが3尾と大盤振る舞いであった。尺は出なかったものの、釣り荒れで全く期待していなかったのでこれだけ釣れてくれれば大満足。やはりI谷のイブニングは凄い。
また今季もこうやって釣りバカをやってこられたことに感謝して夕暮れが早くなった渓をあとにした。

釣りが汚くなること

$
0
0

随分昔の話になるが、私が京都に来てまだ間もない頃にお世話になっていた方が鮎の友釣りを趣味とされていた。
まだ新しい環境にも慣れておらず趣味などという余裕もなかったので友釣りの話も面白可笑しく聞き流していたのだった。
当時鮎の友釣りは全盛期で年々竿は長くなり軽くなっていくはしりの時代で鮎竿一本数十万というのはざらで、これが予約で飛ぶように売れるという釣具屋さんには鮎様々の時代であったようだ。
その頃は京北や美山に夏場は鮎を獲って料亭に売る職漁師の方も結構おられたように聞いている。
もっと以前、戦後間もない昭和23年頃には賀茂川で獲った鮎を80円程で買ってくれたそうで結構な小遣い稼ぎになったそうだ。幼い頃から釣りを友としてこられたあるお医者さんが自費出版された本にこの頃のことが書かれているのだが、そのお医者さんは昭和23年頃まだ中学生で出町から高野川の方へ少し上がったあたりに住んでおられたようだ。中学になり近くの豆腐屋さんのご主人に友釣りを教えてもらっていたそうである。あるとき友人に鮎を獲って料理屋さんに売るといい小遣いになると聞いて、師匠である豆腐屋さんにそのことを話すと「鮎は売らんときや、釣りが汚くなるさかい」と言われたそうだ。
この段でこの時期の話は終わっているのだが、獲った鮎を売ることがなぜ釣りを汚くするのかいろいろと思うことが多く、暫くいろいろ考察してみようと思うのである。
わざわざ書く事でもないと思うが自身も豆腐屋を経営されている方が、鮎を売って生活の糧を得ておられる職漁師を批判されている言葉ではないことは誰でもわかる事だと思う。

まずはこの言葉を見つけた本の中から考えてみる。このお医者さんは開業医の息子さんで地域的に尊敬される家柄であったこと。ご自身も後の記述で釣りはある種この博奕性が面白いと書かれているが、師匠である豆腐屋さんは大事な中学生の弟子に博奕を教えてはならないという思いがあったのだろう。僅かなお金を稼ぐために大切な少年期を台無しにしては申し訳ないという一般的な常識人であったことがうかがえる。

また地域的な偏見という視点も忘れてはならないと思う。だがそこまで鮎文化に精通するほど鮎に入れ込んだことがないのでこれを精査する材料や経験はない。
京都の人たちは鮎が本当に好きである。イワナやアマゴを持ち帰っていた頃近所におすそ分けを持っていく、2度くらいまでは珍しいと言って喜んでもらえるが3度4度となると、またかという雰囲気が明らかに伺えてしまうようになる。それが一因でリリースするようになったのだが。
ただ、鮎だけは何度持って行っても喜ばれる。中には私が行くと家族全員待ってましたというように出迎えてくれて「鮎だ鮎だ」と大喜びしてくれるお宅もあったほどである。お隣さんの若夫婦は魚が全くダメで丁寧にお断りされたのだが、翌日わざわざ若夫婦のお母さまが是非次回は頂かせて下さいと私が帰るのを待って申されるのである。特に驚いたのはメアド教えろと無理やり聞いた少し綺麗なおねえちゃんになんだかんだメールを入れても3~4日返事は来ず、来ても一行程度というオジサンにはもっともな態度を取っていたおねえちゃんが、近所にお配りするほど数もなかったとき「鮎いらんか?」とメールすると速攻返事が来て早くしないと傷むので今日中に頂ける時間を作るのでどこそこ辺りで落ち合いましょうという。お茶などご一緒させてもらって持って帰ってもらったのだが、おねえちゃんが言うには「夏は鮎!買ってでも食べる、川の鮎は久しぶりで嬉しい」らしい。網入れが解禁になるころは配る軒数と人数を勘定して150は獲らんといかん、300はいるなどといった知り合いもいる。
このような鮎好き文化の中で「獲った鮎を売らんときや」と釣り師はいうのである。推察ではあるがどの地方の釣り師でも「売らんときや」ときっというに違いないだろう。

物事に対する考え方というのは時とともに変遷していくものなのだという事を半世紀ほど生きてきて思い知らされている。時代背景というのは最も考慮すべき点であるのは承知しているつもりだが、この頃の時代背景と釣りを絡めて考えるにはあまりにも膨大な資料を必要としてくるし左右全く異なる見解が多すぎてあてにはならないようなので、ここはひとつ嗜みとしての釣りというのはいつの時代もその趣きは変わらないのだという独断の基に時代背景を無視するつもりだ。

釣師は「売らんときや」というが職漁師は売らなければならない。しかしただ多く釣って料理屋へ持っていけばいいというものではないようだ。冒頭で私がお世話になっていた方のことを書いたが、この方がいうには友釣りで稼いでいる人は腕もいいし川をよく知っている、だがただただ多く釣るだけでは料理屋は買ってくれない。高級料亭ともなるとその寸法や掛かりどころまで指定してくるし毎日決まった数をきっちり揃えなければならないから大変な仕事なのだそうである。釣れなければ知り合いに助っ人を頼むかそれでもだめなときは川じゅうの釣師に釣れた鮎を分けてもらう事もあるという。もちろん多く釣れた日に備蓄はしていただろうが、雨続き、日照り続きなどがあれば少々の備蓄などすぐに底をついてしまう。そんな苦労をしながら鮎を売って暮らすのも辛いだろうと職漁師に聞いてみたが好きでやってるから、苦労は苦労だがいい鮎を届けて美味しく料理してもらい美味しく食べてもらえるならこんないい仕事はないと話すのだそうだ。
時はまた遡って前述のお医者さんが少年の頃そしてそれ以前の頃は朽木の川で獲った鮎を樽に入れ天秤棒で担いで京都まで活かしたまま一日がかりで運んでいたそうである。その頃の漁師さんもきっと美味しい鮎を美味しく食べてもらうことに誇りを持って苦労を厭わず自慢の鮎を届けていたはずである。

鮎のことで終始するつもりではないのであるが、私も少しばかり鮎の友釣りをかじったことがあるので余談休憩といことで私の鮎歴を少し反省してみたい。
第1期は30代前半、淀川水系は京都では木津川、宇治川、鴨川、桂川と4本に大きく分かれるが嵐山を遡り亀岡、園部、京北周山へとのびる桂川で一度はまったことがある。嵐山を少し遡ると保津川下りで有名な保津峡になる。山陰線保津峡駅の辺りから下って高雄から流れる清滝川が保津川と合流する落合というあたりで友釣りを始めたのであるが、この辺りの鮎は急流の岩盤に苔が豊富なのか大型が多く、掛かると急流に持っていかれ素人の私などには掛けた鮎の半分ほどしか取り込めなかった。急流にオトリごと飛ばされ一尾掛けて2尾逃げられるから半分取り込んでもプラスマイナス0なのである。時にはオトリがなくなって落合の囮屋にまた買いに行くというのもしばしばであったから囮屋の主人にも顔が知れて釣り方やポイントなど色々親切に教えて貰えたのである。
最初の囮はほぼ養殖ものなので急流に入れても大体は思ったように底に潜ってはくれない。手前の岩盤側でころよい野鮎を掛けられればしめたものだがなかなか手前に居る奴は追ってくれないので急流をまたいで対岸の玉石底を狙わなければならない。うまく囮を誘導して対岸の良さそうな石まで届けるとガガンと掛かって下流へ走り急流の流芯に入り込む、手前の岩盤に立っている私は下流側へ付いて行って流芯をかわし取り込みたいところだが岩盤の岸は足場が荒くてとても鮎の走りについて行けるような状態ではないので立っている位置でうまく急流をかわして取り込まなければならないのだが、流芯辺りで浮いた鮎は跳ねてばれてしまう。時には一気に走られて太めの道糸でも簡単に切られるのである。
この対策として囮屋の主人は鮎が掛かったら竿を立てずに上流側にねかせ掛かった鮎が浮かないように下流に走らないように耐えながら流芯の底を潜らせたまま手前に寄せるのだという。竿が折れるかもしれないが道糸が切れることは少ないという。試しにやってみたが流芯の底の流れは比較的緩くて鮎の走りを制するだけの竿の剛性があれば道糸が切れることはなかった。強引に寄せるのでたまに身切れはあるが囮ごと飛ばされることは少なくなったのである。落合の淵は深く、大きな底石がいくつかあり岸の岩盤(書物岩というらしい)上から釣る。底石の辺りまで囮を送り込んでやるとククッと前アタリがあってギューンと引き込まれる。一気に竿は満月になり岩盤で右往左往させられるが取り込めるのは水面近くにせり出した一か所だけの小さなテラス状の岩盤の足場なのである。幅広の大きな鮎は引き抜くのは無理でうまく制してこの取り込み岩まで持ってくるのには結構時間がかかり、やり取りしているうちに決まって保津川下りの舟が来る。大鮎2匹に引き絞られた道糸は張りに張っているからちょっとでも舟縁に引っかかるとプンと切れてしまうのである。そんなことで保津峡で二夏ほど大鮎釣りを楽しんだ頃があった。
ここでは数人の人命救助をしたことがある。落合の淵は流れが底へ渦巻いて引き込んでいるので気楽に泳いでいる人が急にバタバタと溺れそうになるのである。そんな時はあわてず鮎竿をじんわり差し出してあげる。竿につかまったら下流に引っ張ってやり素直な流れに戻してやるとまたうまく泳いでくれるようになり、助かりましたと礼をいわれるのであるが大体見ていると溺れかけるなというのは分かるのであまり慌てなくなっただけのことなのである。こちらは竿を折られたら大損なので折られないようにうまく助け竿を出す方に気を使うのであったのだが。
第2期は保津川にばかり行っていても飽きるので日野川やら美山川など有名どころを少々釣り歩いたのだがあまり釣れなくて釣れても引き抜ける程度の小鮎ばかりで面白くなくなってしまい10年ほど間が空いたのだが、フライフィッシングがやっと楽しくなりだした頃のことである。
その頃はまだT川も幅広のいい顔つきのアマゴが釣れていた頃でよく通っていた。ある年、鮎の稚魚放流の直後に大水が出て稚魚は流されてしまったという事で鮎の解禁はなしになってしまった年があった。フライフィッシングに夢中になりだした頃なのでアユの解禁など気にも留めていなかったのだが、立て看板か何かを見て鮎は今年はいないのだなとうすうす頭の隅にはあったのである。
鮎の放流後のアマゴ禁漁が終わったのでぼつぼつT川ということで川を見ながら走っていると鮎釣りらしき人を一人見つけた。この人知らないんだろうかとわざわざ車を止めて川まで降り今年はいないんじゃないんですかというと「漁協が勝手にいないと思い込んでるだけや、数は少ないけどその分大きなのがようけおる」というのである。囮は途中の料理屋で養殖鮎を仕入れて来たそうだが確かに黄色い大きな野鮎を結構掛けていたのである。その鮎を見た途端に保津川の鮎を思い出しこれはほってはおけんぞと10年ぶりに悪い癖が出てしまったのである。
10年間程しまっておいた鮎竿と今時使う人もいないビニール製の曳き舟と丸い鮎缶を引っ張り出しタモの破れはないか確認して天糸、道糸、三本イカリを買い出しに走り、さて囮はどこで算段しようか考えた挙句、日野川まで走り山越えすれば30分程度でいけるなと土曜日の早朝日野川の最上流にある囮屋で囮を3匹もらってT川へかっとばした。
底石の色好い棒瀬に入り久しぶりで鼻環通しに手間取ったがなんとか元気なまま囮を送り出せた、直後あの保津川の衝撃が走った。クイッガガーン。カー!堪らん!これやこれや、これが鮎釣りや。野鮎に囮を変えガンガン瀬に入れる、道糸が一瞬たるんで目印が上流へ走る、竿を立てるがまだ上流へ走り囮を引いたまま白泡の立つ強い流れを突っ切ってその上の瀞瀬で取り込んだ。こんな鮎は最近なかなかお目にかかれんぞとその年は8月いっぱい鮎一色になってしまったのである。
翌年も7月後半ごろからT川の鮎、前年のグレイト鮎には及ばなかったが上流のアマゴ釣りのポイント辺りではまだまだいい鮎が来てくれた。
翌々年辺りから徐々に鮎釣り師が増えだして下流の広い釣り場から溢れた人たちが上流に押してきだした。
その翌年には上流でいい鮎が釣れることに気が付いた人たちが多くなり、釣れ様もいまいちとなりだし、下流では成魚放流など始めたものだから一気に嫌気がさしてしまってやめてしまった。
贅沢と言われればそれまでだがあの解禁しなかった年のような鮎釣りはもう出来ないのだろうかと残念に思っている。

閑話休題、時代背景を無視するつもりだったがどうもそうはいかないのではないかと気が変わってきた。
私が釣りを友として楽しみだした頃は誰もが何処へでも気軽に速く楽に移動できる時代になっていた。釣れると聞いたほとんどの川へ何の苦もなく行けるような時代になっていた。
昭和23年に気軽に車を飛ばして釣りに行ける人はそうそう居なかったはずだ。
近くの川に竹竿を担いで行く程度が一般的だったろう。
釣りの情報にしても雑誌や新聞でもそうそうお目にかかれる時代ではない。


おばちゃん文化

$
0
0

まず冒頭で私が願ってやまない、そしてここだけは静かにしておいて欲しいという思いを込めて強訴する。
フライフィッシングにおばちゃん文化を持ち込むな。

戦後強くなったのは女性と靴下と言われ久しい。靴下は確かに戦後強くなったんだろうが、女性は戦後どころか人類始まって以来強いのではなかろうか。ここでいう女性とは所謂「おばちゃん」、おねえさんを卒業しおばあちゃんの域に達していない女性と定義する。

今朝、日曜出勤の妻(おばちゃん)を送ってきた。前を走る車がカッコよくて燃費もいいらしいぞと妻に言うと何か少し興味を持ったのかジッとその車を観察しだした。前を走っていた車が車線変更し信号で並列に停車した後もその車をジッと観察しながらなんだかんだと私に言うのであるが、「そんなことするな」と辛抱しきれず言ってしまった。
おばちゃんの興味をそそった私も悪いのだが、運転手の真横からジロジロ眺めながら何か話しているのを隣の運転手はどう感じるだろうか。まぁ目立ちたがりの高級車志向の運転手なら羨望のまなざしと勘違いするのだろうが、一般的な普及車の運転者はあまりそんな風に受け取らないだろう。私の私感だがきっと「なんだこのおばちゃん(私も含めて)俺の車、俺の運転に文句でもあるのか」「何をジロジロ見てるんやこのおばさん」とあまりいい気はしないに違いない。昔は我が妻も体裁も恥じらいも人並みに持ち合わせていたのだが、近頃はじろじろ見られる相手側の気持ちなど一向に気にしなくなってしまったのである。
そんなん気にせんでもええやん…こういうおばちゃん常識、これは人類最強の常識理論として根付いていたに違いない。それが戦後急速に発達しだし、発言力の解放とともに各分野に普及しだすとその勢いはとどまるところを知らず、教育現場ではその強烈な思考展開力に反論しきれず(論として成り立っていないのだから反論など無理)追い詰められた結果おばちゃんの言いなり状態に陥り、親を見て育った子供はどうなったか…子供とは思えぬ驚くほど巧みな連係と策謀をめぐらし所謂現在の陰湿すぎるイジメ文化を形作ってくるのである。
こうしたナリフリ構わぬ行動は子供や家族を守るという母性から派生したものであろうが、人口の増加、競争の激化とともにこれがおばちゃんの生きる武器となって脚光を浴びてきた。これに目を付けたのがバーゲンセールなどの経済活動で、いいもの普通のものどうでもいいものを破格の価格で山積みにしておばちゃんたちに漁らせる。そして今やおばちゃんの定義がどんどん崩れ去りバーゲンはかつて恥じらい多かった世代にも定着してしまっている。おねえさん達がおばちゃん文化を受け入れ、同時におにいちゃんまでもその教育は浸透し頭を悩ますお父さんまでもついにはその強烈な破壊力に屈し最近ではおばさんみたいなおっさんが続々と登場しだしたのである。
どの業界もおばさんを取り込め作戦にうま味を見い出しおばちゃん文化に乗っかり、うまく利用しておばちゃん文化は得をする仕組みにしてしまったものだから、お父さんが汗水たらして作ったものをおばちゃんが値切り倒し、価格は破壊され給料は下がり、その果ては労働力の安い海外に工場を作らねば競争に勝てない事態にまで至り、情報や技術は井戸端会議の如く簡単に流出し…
このとどめを知らぬおばちゃん文化はやはり人類最強であることを証明しつつ社会生活という人類の宿命の中でワクチンなど即座に淘汰するウィルスの如く蔓延し原爆や水爆などよりもっと強力な人類破滅への道をひた走っているのである。
幸いまだフライフィッシングにおばちゃんは登場していない。おばちゃんに興味を持たれないからマイナーなままなのだろうが、出来ればこのままおばちゃんに興味を持ってほしくないものである。なかにはおばちゃんオッサンもたまにお見受けするがせめて魚釣りの時はおっさん堅気で臨んで欲しいものである。少々のやり得などしても本当に面白いフライフィッシングは出来ない!こうあって欲しいと切に望む今日この頃である。

ダブルホール(仮題)

$
0
0

私たちが通っている渓流筋ではほぼシングルハンドキャストが出来れば事は足りる。
飛距離も10mも飛べば十分であるから、ことさらダブルホールやシングルホールがどうのこうのというのは不要かもしれないが、それなりにいい事もあるので、これからフライフィッシングを始めようという方はまぁ頭の隅にでも置いてもらってダブルホールなら何とかキャッチ出来たライズに悔しい思いをされたときにでも再読してみてください。
取り敢えずダブルホールというのはフライフィッシングでしか通用しないラインの出し方であるという事、これはラインの先端に重量のあるものを取り付けて振り子の原理で針のついた部分を飛ばすルアーのような投てき方法ではなくラインの重量を利用して軽いフライを飛ばすのだというのはよく御存じの通りです。テーパーとかウェイトフォワードとかロッドの硬さ等々いろいろ条件が付いて着ますが、まず単純になぜラインを引っ張る(ホールする)ことがラインのスピードを上げるのかというところから行ってみます。
1
まずロッドをぶんぶん振ってラインが4~5m出た状態でこれからまた後方にロッドを振る直前、ラインが目いっぱい前方に行った瞬間ですが。
ここからロッドを後方に振るスピードをa、ラインを引っ張るスピードをb、とします。
2
ロッドを振りながらラインを引っ張ると、ただロッドを振るだけのaよりラインを引っ張ったスピードb分もプラスされるわけです。ちなみにプルではなくホールというくらいなので強く引きます。
3
ロッドをaのスピードで振る間、ラインをbのスピードで引き続ける。ロッドを止めた瞬間にラインを解放(離す)するとa+bのスピードでラインは飛び出すという事になります。
つまりロッドを振るだけのスピードaにラインを引っ張ったスピードbがプラスされるようにロッドを振りラインを引っ張って離せばbの分だけ得をすることになるというのがホールの基本的な考え方です。

4
後方へ一度ホールをかけてb分得してシングルホール完了
物理的諸条件は取り敢えずおいといて、a+bのスピード(エネルギー)分ラインは飛んでいくがこのエネルギーを使い果たすと落下するので、落下しだす前に解放していたラインを掴んで、また引く。a+b分後方へ飛んだラインを前方にロッドをaスピードで振り戻す、この時またbスピードで引くとa+b+bのエネルギーを得られる。で当然スピードはa+bだがラインが伸びた分ラインの重量が増えているのでa+b+bのエネルギーで前方へ飛びだす。
5
こうやって前後で引っ張りを加えてロッドを振るとダブルホールとなる。これを繰り返すことによって延々とa+b+b+b+…となる。
はずだが先程取り敢えずおいておいた物理的諸条件の為、当然ながら限界を迎えることとなる。なのでラインが伸びるのを楽しみすぎず、良い加減なところでシューティングしてやってください。

ここまでの図ではロッドはまっすぐだが実際はしなやかな曲がりが出る。様々なアクションのロッドが存在するがホール(引っ張り)を開始する時点とホールを終えてラインを解放する時点はほとんど同じと現時点では仮定する。
6
①のロッドはラインが出ている間停止している、②でラインが出ていくパワー(エナルギー)が失われる直前(直前よりもう少し前の時点)にラインを止める、③はまだエネルギーを失う前なので④のロッド先端を引っ張って曲げる。このロッドの先端がラインのパワーに引かれて曲がり切った瞬間からロッドをゆっくり後方へ振り始める、同時にラインもゆっくり引き始める。
ロッドをゆっくり振り始めるのはロッドは急激に加えられたエネルギーに対して停止を維持しようとする力が働くのでロッドの重心から手元方向は後方へ曲がるが重心から先は前に曲がってしまい、ラインの軌跡に波動を作ってしまうので空気抵抗をうまく利用できなくなる。
ロッドはゆっくり振り始め、後方で止める瞬間に最高速に持っていく。ラインの引っ張り速度も同じでゆっくり引き始め、ロッドが後方で止められる瞬間に最高速になるように引く。弾くという言い方をされる方もいれば、ウーーーワンをいう表現をされる方もいる。
ウーーーワンのワンの瞬間最高速に持っていき、その瞬間に弾くというのが理想である。

ロッドの振り始めは振るという感じではなくラインをロッド全体で引くようにロッドを回転させずそのままの角度でラインの重量を十分ロッドに乗せるるように後方へ引く。その間はラインが前方へ出ようとするパワーを殺さないようにしっかり止めておくか、ゆっくりホールの序盤に入る。パワーの乗ったラインを止めロッドを後方へ引くことによりロッドはさらに前へ曲がり後方への反発力を強める。ここまでがウーーー。

肘が体側に最も接近した時点でロッドを後方へ強く振る。と同時にホールを最加速させ、ロッドが前方の曲がりから後方へ曲がり始める瞬間にロッドの振り速度もホールの速度も最高速にし、ラインを解放する。ここがワン。
この一連の作業がウーーーワンである。

7
ロッドを止める角度はもう少し後方へ倒れているかもしれない。ロッドが硬ければ狭く、軟らかいほど広くなる。またロッドの根元の軌跡は肘の軌跡とほぼ同じになる。ラインが出るほど両端は広くなるが、中央部分は変わらない。
ロングリーダー、ロングティペットを極端に軟らかいロッドで使用する場合、最終シューティング時に思いっきり振り下ろしてやるとうまくターンしてくれる。私はポイントに入れるのが難しいので、そこそこ硬いロッドでリーダーティペットを17~8ftにしている。

で、余裕があれば、ワンの最終段階で弾く作業を入れてみるとさらに加速できる。ラインをホールして解放するが、腕でホールしてきたラインを放す直前にボールを投げる時のように手首にスナップをきかせることにより更にホールのスピードを上げる事が出来る。ロッドも肘から後方へ倒し止めた瞬間後方へ手首のスナップを効かせることによりロッドのパワーをより強く引き出すことが可能となる。この一瞬のスナップを弾くという。

ついでに解放したラインをスムーズに出すためになるべくガイドの摩擦が少なくなるようにラインが後方へ出始めたらロッドを心持ちラインの出る角度に合わせて倒し、ラインを追うように送ってやると少しでも摩擦を和らげてやれるし、次のホール態勢に入りやすくなる。所謂ところの残心である。この残心が出来るようになればもう立派なフライフィッシャーである。

8
後方からの軌跡は前方からと同じでいいがホールの角度は気持ちロッドの角度に合わせるが、この角度では長く引けないのでなるべくホールする腕をフル活用できる角度でよい。

前後にロッドを振ってホールの練習をするのは後方の確認がしにくいので、ロッドを正面に持って左右に振ってホールの練習をするとわかりやすい。左右のタイミングを掴んだら徐々に前後に持っていけば解りやすくなる。

たいして飛距離を求められない渓流のフライフィッシングにおいてダブルホールが便利なことをいくつかあげてみます。
まずは風、前方から吹く風が強くて思うようにキャストできない時は前方へのキャスト時により強いホールを加えることにより風に負けないキャスティングが可能になります。
後方から吹く風でバックキャスト時にうまくラインを出せない時も同じです。
ライズの上にボサなどの障害物があるときラインスピードを上げてループを狭くし、狭い空間でターンを可能にします。
あるいは、ボサ下にサイドキャストで投入したい場面ではラインの落下を極力減らす事が出来ます。
ロングティペットできっちりターンさせたいときにティペットにより多くのパワーを送る事が出来ます。
フライを落としたい地点までラインを出すのに何度もロッドを振る必要がなくなり多くのポイントを探る時間が出来てきます。
パワーのあるラインを出す事が出来れば目的のポイントにフライを落とす確率が上がります。
割と広い川でポイント移動時にラインを長く出したまま移動が可能になり、時間のロスがなくなります。
少し考えただけでもこれだけいいことがあるので、ロングキャストが必要ない方にもダブルホールをお勧めします。

続く

ツーハンドスペイはこちら(4:55以降)を参照

白山水系の尺イワナ

$
0
0

毎年の出足と変わらないが、なんだか今年は遅ればせながらといった感が強いのは、春先から暖かな日が多かったからだろうか。
春先の様子をライブカメラで数日おきに見ていたTD川上流部、雪も早めに消えてGW前には既にいい感じの水量になっていた。
ダム上流の本流を攻めてみたくてうずうずしていたが、前日のカメラ映像は増水濁り、初釣りから谷へ入るのも嫌だったのでSNM上流でラインを伸ばしてみることにした。
朝遅めに入って午後の水温上昇を何とか狙えないかという作戦だった。
家を出たのは午前4時、それまで寝ていればいいものを毛鉤を巻いたりたばこ吸ったりコーヒー飲んだり毛鉤を巻いたりと結局寝ずの出発。
途中若い熊に出迎えられて、SNM取水堰堤に7時半ごろ到着。先行車なし。昼飯をデイバッグに入れ準備を整えて8時に取水堰堤を超えた。増水は大体思っていた位で遡行には影響はない程度。ただ、流速が早く白泡でポイントは少ないのは覚悟しなければならないだろう。
30分踏み跡道を歩いてふと思った。この中途半端な時間からK谷出合まで歩き釣り始めたら水温が上がるころには諦め滝を超えてしまうではないか…。
後続もないようなので時間調整にこの地点から釣り始めることにした。
出足は手のひらサイズが数匹、緩い脇の流れからつつくように出てくれた。この辺りはまだ手のひらサイズもあまり出ないのに、ひょっとすると今日はええんちゃう!

  • ①29cm

ミドリカワゲラがちらほら羽化しているようだが、イワナを狂わせるほどの集団飛翔は見られない。
岩盤底の深めの淵を覗くと25cm前後のイワナが岩盤に張り付くように泳いでいるが、決して浮いては来ない。こんな時はルースニングセットのロッドとドライセットのロッド2本持って歩きたいがそうもいかないのでドライセットのままで底のイワナは諦める。
もう少し季節が進めば泡の切れ目からバンと出てくれる川だが、今はまだ静かな水面や主流を外した脇の流れ込みの緩くなる流れでぼちぼちやってる時期なのだろう。
水深50㎝位で穏やかな流れの平瀬でモコッと出たのは29cmのよく回復した魚体の綺麗な奴だった。
大きな石のえぐれに巻き込む流れからは30cmが出た。
以前に尺30cmぴったりを上げた淵の巻き込からは35cmが出てくれたがまだ細かった。
この時期まだかろうじてウドの美味しいサイズが残っているのだが、今年はすでに枝を伸ばして硬くなってしまっていた。楽しみにしていたんだが、地元の人たちも今年は早くから山菜取りに精を出したんだろうな。
清冽な水を汲んで沸かした湯でカップヌードル、海苔巻おにぎりとゆったり昼食を楽しんで帰路に就いた。
コーヒーを忘れたのが唯一の失敗。昼寝など出来れば尚嬉しかったが、帰りに時間がかかるので暫くあおむけで空でも眺めて新緑と空の青に目を癒されて満足の休日を締めくくったのであった。

10時K谷出合到着
14:30諦め滝上流で遡行困難となり終了
16:00帰還
20~23cm:10数匹 24~26cm:5~6匹 29cm,30cm,35cm各1
5~10cm増水

白泡だらけ
白泡だらけ
ほとんど両岸絶壁
ほとんど両岸絶壁

SNM釣行報告。
(事件)朝7時前、国道157号福井から石川へ抜ける谷トンネルを超えて暫くのところで体長1mほどのまだ子供の熊が道路でうろうろしていた。
車を停めて撮影しようとしたが山側へ逃げられてしまった。長年通っているが国道で熊を見るのは初めてである。

雨上がりのU川Ⅱ

$
0
0

いや~参りました。
SNM行くつもりが北陸道は雨が上がらずSNMも増水し始めていると思い、U川へ目的地変更。
鳩ヶ湯周辺は取水量が多いようで水溜り状態。まっもともとこの辺りは釣るつもりがなかったので取水堰堤上流へ直行。
第一ポイント先行あり、第二ポイント先行あり、第三ポイント空きあり。で最終橋の下から入渓、雨は上がっていた。
上から見るより増水は少し多いが何とかなるだろう。開きのポイントで22cm前後が良く出てくれて、この上流部の深みのポイント辺りに期待が増す。

ウェーダーが全滅したので新しいのにしたが家で試着した時はぴったりした感じだったのに実際川でやり始めると足が少し泳ぐ。大きかったようだ。こりゃこのウェーダーでは大石小石を乗り越えられるかこの先心配だ。登山靴の時もどうもシックリいかずソールを入れてみたらぴったりきたので今度は一回ソール入れてやってみよ…足がぐらつかなければいいが。
どうも今日は色々とシックリこない、いいポイントの連続し始めるとこら辺からまた雨が降り出し、止む方向と思っていたのでカッパを持って下りなかった。
期待したポイント群はみなさんに責め立てられているようでほとんど反応なし、雨も少しきつくなりだし濡れ鼠になってしまったので一旦上がって場所替え&衣替えすることにする。しかし雨降りの釣りはラインやティペットがべたついてトラブルが多い。毛バリのロストが半端なく、2時間ほどで7~8個ロストしてしまった。後で気がついたんだが、ロングリーダーの場合、移動時に収納するとリーダー部が丁度ロッドティップで折れ曲がり癖がつく、この曲がった癖がくせ者で色々と悪さをしてくれるようだ…マキシマさえあればこんなことは少ないんだが在庫が無くてアクロンを少々買いだめたので暫くはこの曲がり癖がどんな悪さをしてくれるのか検証していってみるつもりだ。

  • 取水堰堤上流部にて

上流へ走る車が結構あったので下流へ移動、取水堰堤上流は増水がひどくなっているのでI谷合流より下流のポイントに入るつもりだったが、さすがに地元車はここを見逃してはいなかった。他のポイントは他府県ナンバー、九州から関東まで勢ぞろいだ。
あちこち行くのも面倒になりいつもの谷でポチポチやることにしたがここも先行あり。かなり上流部まで行ってここまでくればもう誰も来ないだろうところへ入った。
漢方薬草の栽培をしておられる方が下草刈りに行くところを引き留めて話を聞くとこの辺りは放流がないから釣れないだろうという。とするとこの辺りのイワナは在来だろうか?
まぁ今日日そんなことはない、放流がない割りに結構出る。
堰堤を越えればどうかと聞くと、この上は谷が荒いからやめた方がいいと言われ気弱になってしまった。
今年は毛虫が多いという、確かにU川だけマイマイガが結構いる、TD川では殆ど確認出来なかったのに…
堰堤下の浅いフラットな流れからかなり大きめが食ってきたが合わせられなかった。もう一度どうだと2度目を狙ってフッキング、毛バリはバーブレスしか残っていなかった奴。これが走り回られて外れてしまった。私より見ていた方の方が悔しがってくれて何だか今日はこれでいいかなと妙に納得してしまったのだった。
もう後は行くところもなく先行車の入った後をポチポチやって小物を漁って終了。U川は場所取りが大変だ。
何事も初志貫徹が肝要!!
SNM行くぞ~!

行こう谷は健在だった

$
0
0

土曜の仕事を請けて以来なかなか釣りに行くチャンスが出来なかった。
とはいえこの季節、何としても新緑の清々しい空気の中で綺麗な水の流れから飛び出してくれるイワナと戯れたくて少し無理をしてでも行かなければならないのは渓流師の業であろうか。
TEDORI,TOGAは今年はまだ早すぎたのでU川I谷で久しぶりに遊んでみた。
月曜とはいえ近頃は入渓者もわりとある。取水堰堤の駐車場所には2台の釣りらしき車がすでに出かけた後だった。
そこまでの途中は入渓はなく、楽に入れる場所から入ることにした。
ヤマブキが満開である。私は菜の花やヤマブキの黄色が好きである。

入渓後すぐにヒットしてくれるこの谷の魚影は以前と変わらず濃い。
土日に攻められた後とはいえ、少し毛バリを入れ難い所にさえうまく入れれば何のためらいもなく食ってきてくれる。

初心者同行なので谷上がりに注意を払ってやりながら、ポイントを教えたり、絡んだ糸をほどいたり、釣れたイワナを外したりと忙しかったが、いくつかいい型のイワナにも出会えて久しぶりの渓流のフライフィッシングを楽しめた。

楽しみの昼食はいつもの如くおにぎりとカップヌードル。釣りにはカップヌードルがいい。食後のコーヒーも谷の水を沸かして野趣を満喫できた。

夕方にMAESAKAを狙ってみたが、諸事情でイブニングまでやれず、これからという6時に引き上げ。魚影を確認できなかった。
やはりMAESAKAは暗くなる寸前しかチャンスはない。

久しぶりの美しい谷に立って、また渓流の虫が騒ぎだした。
TEDORI,TOGA,そして何とか東北や黒部にも行っておきたい。足がついて来てくれるうちに行かなければと近頃日々脳裏を占有しているのである。

2019年イワナと鮎をぼつぼつ

$
0
0

昨年は雨と台風にことごとく付きまとわれ一度も川に入ることが出来なかった。
今年は何とか数回イワナと鮎を楽しむ事が出来たが、年々雨というものが凶悪化してきて多少の雨なら的な気楽な天候判断が出来なくなってきているので来年は行けるのだろうかと今から心配している。

5月の大連休後の月火曜という最もタフな状況は覚悟で手取へ行ったが、本流筋を3時間攻めても魚影さえ確認できず。早めに切り上げて白峰温泉総湯を攻めてみた、これだけ通っているにも拘らず白峰の温泉に入るのは初めて。入った瞬間、若いころ奈良和歌山三重と川渡りした時入った龍神温泉の湯を思い出した。肌がぬるっとする重曹泉(炭酸水素塩泉)、総湯が出来たおかげで入れた訳で、夜明け前に出て日が暮れてから帰ってくるような釣り客は温泉旅館には最も嫌がられる客と自ら敬遠している私には総湯流行り大歓迎である。平日だったこともあり露天風呂独占で素晴らしい景観を見ながらの風呂を満喫した。大連休直後の釣果は諦めて様子見に目的を変更、翌日は打波の温泉下とイコウをやって午前中で切り上げた。本流筋はさすがに厳しかったが谷はそこそこ、尺も出ていい感じであった。
6月中旬、白山の室堂、南竜山荘の夏山営業開始と市之瀬からの通行規制が始まる前にキャンプと永井旅館の温泉とイワナを楽しむという少々目的感に乏しい釣りに行ったが永井旅館の木の温泉を独り占めできたのには感激した。前回入った白峰総湯とは泉質が少し違うナトリウム-塩化物・炭酸水素塩泉ということであったがなかなかいい感じの湯加減と総木造りの浴室これなら登山の疲れも癒されるだろうと納得。これならここへ泊った方がよかったとテントを張り終えた後の祭りであった。正直二人でキャンプしてもあまり面白いものでもない、ただただ夜明けとともに釣りに出るための都合というだけのキャンプであった。(キャンプというのはそういうものだと思っている)
さて前日試し釣りした岩屋股がいい感じで、なにより近い、手ごろという理由でここを攻めるべく途中まで登りかけたが、せっかくの平日釣行のチャンスなので瀬波を見てみたくなった。速攻引き返してテントをたたみ瀬波へ
足に自信がないので取水堰堤から10分ほど歩いて釣りだしたが、やはり釣れ出すのは黒谷以降、自信はなくとも黒谷まではさっさと歩いたほうが足も楽だったと再確認できた。瀬波の状態も再確認できたので次は狙いを定めて今年中に行きたい。上りに時間を食ってここからというところで残りの体力を聞くとそろそろ限界というので無理せず帰途に就いた。ここで無理させて瀬波を嫌がられては次回以降に差し障りが出るとまずいと判断したのであった。これが幸いした、今までなかったことが襲来してきた。私の膝である。いや~こんなに膝に来るとは思わなかった。歳も歳だし、運動不足、要は釣り不足である。ということで瀬波は準備運動が必須。膝に来ると腰まで来る、以前は何とも思わなかった事態に今後の釣行と日頃の運動など、歳なりの事はしておくべきだと戒めるが実行に至ってはいない。

長梅雨、大雨と鮎は大きくならず8月に入りやっと鮎らしくなったようなので湖北の川へ友釣り。暑さに慣れていなかったので急激な酷暑に入渓から汗が吹き出しオトリをセットするまでの準備だけで熱中症になりそうだった。水温は例年より低く、まだ瀬に入っている鮎は少なそうで渕尻の開きの石を狙って午後3時までかかってやっと18尾、サイズは16~18、中には稚鮎程度のまで混じって取り込みの楽な事。上流部へは工事で入れず中河内から入れるかどうか聞いてみたが、確実な情報ではなさそうなので諦めた。
一週間後もう一度行ってみたが23尾と伸びずサイズも今イチ、9月に入ると引っ掛けが入るし盆休み最終日を狙って最後の挑戦と三度目に行った日には水温が高すぎて土用隠れ状態、やっと10尾になった頃にアブが出だして暑すぎるのと相まって嫌になってしまった。
やはりこの川の鮎は上流部に差して行く元気モノを狙わないと面白くない。来年は上流へ行かせて貰えるだろうか。

9月に入ると今度は台風。15号と17号の合間に良い天候が一週だけあって打波へ最終釣行。
9月は利賀を狙っていたが3連休後の火曜日となりタフコンディション確実を覚悟して遠距離を走る気にはなれなかった。
平日なので朝一夜明け前からやる必要も感じず8時頃到着したが、近頃平日と言えども入渓は多い。取水堰堤下はほぼ入渓済、登山口へ登りに掛かる橋の上下流が空いていたので堰堤のすぐ上から入った。3連休の後なので顔も出してくれないかと思ったが、案外素直に出てくれるので素人にも5尾ほど食いついてくれて意気が上がったが、それも橋まで。橋から先は全く音沙汰なしで午前を終える。
谷の大きな木の下で昼食を取り、昼寝していたら少々涼しすぎるくらいの気温となり、薄の穂と赤とんぼ、秋を早々に感じさせる気配が物寂しくもあり、日本に生れて良かったと幾度となく思う季節なのであった。
谷の魚はほぼ堰堤に向かっており、途中のポイントは一流しで確認だけして堰堤下を入念に探る。この時期の堰堤下は上から餌で下からルアー・フライで攻めに攻め倒されて反応しないかと思いきや、それ以上の濃さで溜まっているのでまだまだ反応してくれる魚は残っている。案外良い型も出て尺にあと数ミリと惜しいやつもいた。
素人さんのテンカラフライにもバックリ食ってくれて少しずつではあるが上手くなっているなぁと自己満足しきりであった。
9月は手取、利賀ばかり行っていたので夏を過ぎた打波の柳の生い茂った河原の木陰に涼やかな風が通り柳の枝がゆらりと揺れて心地よいひとときの休息に腰をおろしたままふと柳の様に生きて来た方がよかったのだろうかと後ろを見れば、ここへ通い詰めた頃の懐かしい思いが甦って、こういうのんびりした釣りも良いものだと思うようになったのは歳のせいだろうか。
来年もまた釣りが出来るように祈りつつ夕暮れの早くなった林道を後にした。

2020.06.01

$
0
0

2020.04.05
今年は雪が少なく、この時期からここへ来れるとは!荒島岳を背景に
気温4度、午後から小雪が降り出した

長い冬だった

2020.06.01
何度来ようかと思ったことか


2020.06.06

$
0
0

早朝出勤するつもりだったが、読んでいる本の区切りがつかず3時出発
3時間走る気力が失せてきてT川に目標変更
地元のコンビニで漁券を売っているかと聞いたが漁券の意味から説明しなければならなそうな返事なので売ってはいないのだろう。漁協は当然開いてないし、見回りの人に密漁人と非難され我慢しながら現場券を高値で購入するしかないと先へ進んだが、最初の大きな谷のところでその先完全通行止め。1台先行車があり谷行きか本流かわからず歩いて入るにも判断不能でここを諦めた。
国道へ出て上流から入れるかどうか確認してみたくなって峠越えの方向へ走り、工事中だったトンネルが出来ていることを確認しながら上流の村から入ってみる。何年か前までは完全に止められていたゲートは半分解放され針川までは何事もなく行けることを確認したが、一台も車がないし、今年は鮎は解禁しないと公示されていたがこの時期釣っていいのか不安になり上流の村で漁券を売っているところはないか再度引き返して探すが無い。
そのような無駄な時間を費やし、諦めて今庄から打波に向かう。
下打波で8時半、上流は諦め下流の入りやすいところから様子をみることにした。
雨が少ないので水量は少なめ、なかなか良い渓相で魚さえ居てくれれば面白いはず。
3時間ほど丁寧に攻めてみたが、25cmまでのヤマメ(アマゴみたいなのも)5尾、イワナ1尾
水量と前日入渓(足跡から)の影響かどうか判らないが全体に数は少ないような感じであった。
欲を言えば夕方もう少し下流から攻めてみたい思いは残った。

昼飯前に上流の谷の取水堰堤上をやってみたが先行2台で魚影を確認できず、最下流の堰堤1区間で18cm前後のイワナと遊び、堰堤下で何とか28,26cmを見ることが出来た。

夕方、と言っても4時、から本流取水堰堤上をじっくり攻めたが、宣言解除後の賑わいは結構なもので出るイワナはほぼ18㎝ほどの警戒心のないちびちゃんばかりだった。
河岸の柳もいい背丈になり、景色はいい。タイミングさえよければ楽しい釣りが出来そうだ。
鳩ヶ湯温泉もやっと営業開始出来そうで何よりである。

2020.06.13

$
0
0

瀬波へ行ってきました。
と言っても中流部、奥まで見に行ったものの水量が多いようで一人では危険そうな感じだったので中流部を朝一攻めて昼寝後に様子見しようという弱気な計画。
4時半から中流部の一番いいところからやってみた。雨は降ったような降らなかったような、少し降ったのかなという感じで水量が多いのか少ないのか最近行っていないので不明、上流が多かったのでたぶん少しは増えてたのではないだろうか。
渓相は少しずつ変わっているようだが、水の綺麗さにはいつも魅せられる。

流れの緩やかなポイントでは小さいのが神経質に出るが、ここぞというポイントは沈黙。
結構攻められている感じなので、ポイントは全て丁寧に徹底的に攻めてみたが、ちびちゃんが8割方。23~25が3尾、ぽってりとよく肥えたグラマーちゃんばかりでまたまた魅せられる。
開きから落ち際までギリギリ流した毛鉤にピシャっと出た奴がなかなかのファイトをしてくれてイワナの引きを官能させてくれた。これが計ってみると30㎝で上陸させた後、針が外れたので幸い撮影できた。

堰堤まで2時間、遅出の入る前にいいところは済ませた。堰堤下がいいポイントになっていたがあれだけの広い堰堤ポイントで何の反応もなかったからかなり厳しい攻めに遭っているようである。中流部は2時間の予定で十分である。
途中未開封のお茶のペットボトルが石の上にでんと忘れられていたが、それくらい焦って釣らなければならないのだろうな、きっと。


6時頃から雨が降り出し、止みそうもないので上流見物は諦めて残した下流側をやろうと思ったが全て埋まってしまった後だった。
暫く寝て、雨の止むのを期待したが11時頃まで待ってみたが止みそうもなく、釣りらしい車が続々と来るのでダム上流に移動したが、濁流であった。
仕方がないので打波へ向かったが、濁流であった。こんな時に頼りになる谷に向かってみたが、濁流であった。
昼前から瀬波の車が増えたのはこう言う事だったのか。
打波は先週までかなり水量が減っていたので、この雨でイワナも元気を取り戻すだろう。
今日は2時間の釣りが全てであった。

秋の釣行会_老師班

$
0
0

この秋の連休はシルバーウィークというらしかった。
釣行会は初日二手に分かれて釣り場に向かいイブニング終了後キャンプ地に集合して夕餉を囲むという段取りで、老師と私がセットされた。
これだけの連休でも釣り師には初日のみにしかチャンスはない。二日目ともなるとド本流をひたすら釣り残しを拾いイブニングに期待するのみ、三日目などキャスティング練習しながら三食のみがただただ楽しみとなってくる。
というわけで初日の釣り場選びですべては決まってしまうと思っている。
で、老師と相談した結果、TD_M谷川中流部へ夜明けを待って突進する。夏場に雨続きやら猛暑やらアブなどに負けてだらだら過ごしたせいか林道登りが辛かったが入渓すればこちらのもの、この区間は99.9%途中から割り込まれることはないのでのんびり入れ食いを楽しめる。
とはいえ、最近は平日の入渓がかなりあるので思ったほどの入れ食いにはそうそう遭遇できないが何とか昼までの間に老師と二人で30尾を超えるくらいは掛けたのではないだろうか。


30分急坂を歩きブッシュをかいくぐり堰堤上に出る。次の堰堤まで200mほど、少しアベレージサイズが落ちたが22~3cmを拾いつつ釣り上る。老師に29cmが一発出た。
増水気味だが堰堤を超えた先の滝も何とか超えられそうだったので堰堤を超えてこの区間で最も期待できる二つの淵を分け合ったが、私の方は不発、老師の方にも25cmクラスが出たのみで少しがっかり。
後は滝を超えてからの入れ食いポイントに期待、滝越えに少し手こずったが何とか無事超えられた。
  • 平水時の滝

滝から次の堰堤まで100mほどだが、この区間は数、型共に実績のある区間だ。
狙ったポイントからは確実に出てくれるが尺には及ばないサイズばかり。
堰堤下の大物に期待をかけて右岸を私、左岸を老師が攻めた。
左岸側に大型が溜まっていたようで左利きが功を奏した老師に28,28.5,29,31cmと連発、右岸はアベレージサイズに終始した。
この日の午前中で老師はほぼ満足してしまったようで残りの1日半は余禄のような釣りで、og氏が準備してくれたバーベキューに舌鼓を打ち、昼寝と休憩をたっぷり楽しんでいただいて解散となった。

U川で釣り納め

$
0
0

連休後の日曜日などどこへ行っても釣れないのはよく分かっていたのだが、夏場の大休憩で今季少々欲求不満気味。
釣れない釣り納めでもいいからやっぱり、どうしてもこのまま来季まで持ち越せなかった。
とは言いつつも、納得できる釣り場は遠い、歩き倒さなければならないところばかりで、ましてや日曜日ともなると前日やられているはず。
そんなことでとにかく渓流で昼飯食ってのんびり出来たらそれで納得しようと一番近いU川に行ってきた。
U川到着7:30と遅めに着いたので最も早く入渓できる発電所上から本流を攻めてみた。
思った通り反応はほとんどない。水量は申し分なく、気温も快適、ブヨやメマトイなどの虫もおらず気持ちのいい気候なのでこれでいいかと納得しなければなと言い聞かせるも、やはりいくつか顔を拝んでおきたいと頑張ってみたら、26cmのイワナが2尾と22cmくらいのアマゴが2尾出てくれた。

I谷合流まで3時間かけてやって納得、車へ帰る途中アケビの実が丁度ぱっくり割れて甘い実が食べごろに鈴なっていたので、実がまだ綺麗なのを一つ選んで食べてみた。程よい甘さだが種が多すぎるから口の中でもぐもぐやって甘い蜜を少し飲んだら種をブッと吹き出すのが正しい食べ方である。懐かしい味を味わって幸せだった。ここのアケビは採りやすいし実が鳥や虫にやられていなかった、割れたばかりだったのかもしれない。本当は種の周りの甘い実の蜜が透明になるほど熟れたらもっと美味しいのだがそこまで鳥たちは待ってくれないから本当によく熟れたアケビの実を味わう機会は少ないのである。

さて昼飯は源流部の綺麗な渓流沿いでやるかと最奥の登山口まで走り、ディバックに弁当バーナー一式詰め込んで川まで降りる。
本流も広くていいが、昼飯はやはりせせらぎ程度の広さが落ち着く。
昼飯にちょうどいい堰堤下まで釣り上ってみたが、まだ濡れたばかりの足跡がありイワナの反応はなかった。堰堤下の堰堤風に吹かれて涼しい昼飯、顔を洗って、インスタントだがコーヒーで一服していると渓流釣りをしていて良かったと落ち着くのはやはり渓流バカだけなのであろうか。

1時間ほど昼飯休憩した後、堰堤の上をやってみたが、見事に無反応であったので源流部はここまで。
下流の谷でイブニングでもして納竿しようと下流へ向かった。
そうそう鳩ヶ湯温泉が温泉棟だけ復旧して9月20日から日帰り入浴を始めたそうだ。歴史ある宿だけに復興を祈るばかりだ。
午前中は本流筋にほとんど車を見なかったが、3時を過ぎた源流部からの帰り道、イブニング狙いの車が随所に現れていた。
イブニングはいつもの谷でと思っていたがI谷に空きがあればやってみようかと気が変わり入ってみると誰もいないので、私の一番好きな二段堰堤の下からやってみた。入渓口は午前中に入りました!というくっきりした踏み跡が残っていたが、もうここまでくれば釣れようが釣れまいがどうでもよい。I谷で納竿!これで今季は納得する。ただそれだけだった。
ところが、どうしたことか、これが釣れる釣れる。
堰堤より少し下の淵で22cmほどの小物が入れ食いで7尾ほど出た。
第1堰堤下では28cm筆頭に25cm前後が9尾、第2堰堤下の大きなプールで25cmが3尾と大盤振る舞いであった。尺は出なかったものの、釣り荒れで全く期待していなかったのでこれだけ釣れてくれれば大満足。やはりI谷のイブニングは凄い。
また今季もこうやって釣りバカをやってこられたことに感謝して夕暮れが早くなった渓をあとにした。

2020.08.01

$
0
0

TG川へ行って来ました。やっと・・
春先からの残念な日々が続き、我慢我慢で過ごしたが、健康の有難さや生活というものを顧みる良い期間と捉えて過ごしてきたのは私だけではないだろう。
さぁこれからという状況になったのにほぼ雨季のような6月下旬から7月、各地で大雨の災害が相次ぎ、毎週木曜位から各地の河川水況カメラを確認しながら無理、無理の日々。いつもなら慌てて毛鉤を巻いたり、鮎の仕掛けを作ったりとあたふたしていたが、今年は釣り具のメンテナンスやテントの掃除からマテリアルの整理などいつでも行けます状態で週末を迎えていたのに。
先週やっと河川の水況が収まってきたので4月から予定していたT氏との釣行。
空白期間が長かったので感覚的にはまだ5月6月の気分であったが、季節は確実に進み、もう夏の釣りなのであった。

車止めから歩いてダム付近まで攻めてみる予定であった。堰堤群を抜けた地点からゴルジュ帯を攻めてみたかったが水深が深いのと大変な巻きが多いのでゴルジュ帯を超えた付近から本格的に入渓する計画。
取り敢えず様子見にゴルジ帯手前の入渓点から入ってみた。入ってすぐの淵で10ヶ所ほどのライズのお出迎えに遭うが毛鉤に反応せず、ライズの2割くらいしかヒットできなかった。これといった流下物は目視できるほどの物はなかったし羽化しているものも見当たらなかった。様子見気分だったのでサイズやパターンを色々試す時間が惜しかっただけである。
イワナのやる気はあるようなので、一度道路へ上がりゴルジュ帯を避け、抜けた地点から入渓しダムまで数百メートルくらいの地点まで午前中攻めたが、無反応な区間とポコポコ(それほどでもなかったが)出る区間がはっきりと分かれていて前日辺りの入渓が影響していたようだ。渓相から見ると反応がなかった区間が大物の出そうな感じであった。というのもこれだけきっちりここまで釣れない、ここから釣れるという線が渓相が変わる地点で引かれているのだから。
釣れる区間は23cmくらいがアベレージだなと思っていたらT氏は27cmをヒットさせていた。
午後はダム上流へ回り込む林道を走り上流の3本の支流の一つを攻めてダムでキャンプ、翌日はもう一本を攻めて帰還するつもりであったが、林道の途中の橋が落ちて工事中、通行止め。
仕方なくMMS川で昼寝でもしてイブニングに計画変更。
これがまた、TG川周辺は蕎麦屋も閉鎖中というのにMMSの方はキャンプから川遊び、山登りと大盛況でかなり上流部で試し釣りをしてみたがチャラ瀬が多く思うようなサイズが出ない。
当初の計画TG川ダム上流攻めを諦めきれずMMS川上流からTG川ダムへ抜ける林道へ入り悪路を死に物狂いでやっと抜けたが、帰り道に再びこの道を引き返す気にはなれなかった。
ダムのキャンプ場跡で泊まろうと思ったが、また乾いた小川のような轍と5m前方の路面も確認できないほど伸びきって林道にせり出した草また草の悪路を1時間もかけて帰る以外のルートを確認しておきたくて、幸いにもダム事務所にまだ明かりが付いていたので事務所に他に抜けられる道路はないか、以前は舗装路の林道が稜線に沿ってあり、国道へ抜けられたのだがと相談に行くと、舗装路の県道も通行止めで抜けられるルートは牛首峠を抜けて白川郷へ出る林道しかないが最近走っていないので道路状況は分からないとのことであった。
このような状況でのんびりキャンプ釣りを楽しむ気にはなれず、燃料も15L残。抜けてきた悪路を帰ればよいのだが、運良くトラブルなく抜けられたというのが実情でパンクや16万Km走行の老兵が持つかどうか、少しの運転ミスも許されないような強烈なプレッシャー、その全てに再び突入し無事に帰れる自信は残っていなかった。
幸いまだ6時過ぎで明るかったので牛首峠に向けて走り帰路を確実にしてから次の事を考えようと方針を決めイブニングと翌日のダム上流の谷釣りは諦める。
ダム管理事務所の方が親切で林道の距離図を見せて頂き、白川村まで15Kmとのこと、雨季の後だから林道の状況は走ってみないとわからない、まして舗装路ならまだしも地道の林道15kmをどれくらいの時間で抜けられるだろうか。
いつもならこれほど神経質にはならないのだが、MMSから抜けてきた悪路に精神が壊されてしまったのだろうかと自問自答しながら牛首峠を抜け始めて暫く、林道は快適であった。難なく白川村へ抜ける事が出来た。
さてこれからどうしよう。境川も近いし庄川水系ならいくらでも候補は挙がるし、神通川水系の宮川小鳥川も近い。若い頃なら迷わず境川へ向かったに違いない。
老体がきしむ私、そしてT氏も出発日遅くから納品などがあり、ろくに休憩もせず出てきているし、昼寝もしていない。早めにテン場を確保し夕食を摂って寝かせてあげたい。
こういう時は振出しに戻るのが得策とMMS川へ帰り、登山口駐車場でやっと夕食にありつき、10時過ぎにやっと眠れる態勢になったのである。
長々と最悪林道の話になってしまったが、早めに引き返しておけばのんびり夕餉を楽しめたのにという反省を込めて書き留めておきたかった。T氏には申し訳ないことであった。

MMS川(8.2)
さて、翌日5時半起床、天候もよく、何とか睡眠不足も少しはましになり、駐車場にテントを張ったままではみっともないのでさっさと撤収して朝一の釣りに二手に分かれて出発。

金剛堂山登山口

この登山口辺りは魚影がかなり濃いようで、昨日あれだけの人数が餌釣りやらルアーやらかましていたにもかかわらず、二人とも1時間少々で10尾ほどヒットできた。サイズは18~25cmだったが、昨日の午後からの憂鬱の溜飲を十分下げてくれる楽しい釣りが出来て何よりであった。

Viewing all 56 articles
Browse latest View live